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 2023.9/28更新

第39回日本スリーデーマーチ

掲載 2016.11/14

 

 平成28年11月4(金),5(土),6(日) 東松山市において恒例のスリーデーマーチが開催された。今年は3日間とも快晴に恵まれ、朝の寒さの中いつもの市役所脇の中央会場に集まった参加者は、受付で参加登録をした後、それぞれ距離ごとのコースによって決められた出発時間に出発していく。
 わたしも8時過ぎに会場に到着、毎年参加しているが年齢には勝てず、この数年間30Kmから20Kmに距離を落として参加することとし8時30分出発ゲートを後に歩き始めた。出発ゲートでは地元の中学生ボランティアのかわいい激励を受け3日間歩き通すことを誓う。今年のウォーキングも5歳くらいの幼児がママに手を引かれて参加しているほか、保育園、幼稚園児たちも保育士さんに守られ賑やかに参加している。また、小学生、中学生たちもゼッケンを付けてわたしの前を元気に歩いている。高齢者も多く、わたしのように70過ぎの人たちも思い思いに歩いている。ウォーキングは健康 維持にとても効果があり、ここ5年ほど出来るだけ続けている。そのせいか現役時代はよく風邪もひいたが、今は風邪を引くこともなくなった。高坂丘陵の生活圏では比較的車に対して安全なウォーキングコースの選択肢が多い。
 このウォークイベントは今年で39回目ですっかり地域に根付いていて、毎年コースもほとんど変わらなかったが、今年はいろいろと修正されている。ウォーカーにとっては、コースを安全にしかも自然を楽しみながら歩けることが最も重要な要素であり、このためにコースの決定、コースの安全確保に主催側も気を遣い、コース整理ボランティアが地域から大勢参加されその献身には頭が下がる思いだ。
このスリーデーマーチはこの地域の生活道路をコースにしている関係で、ウォーカーは行き交う車に注意が必要である。このような場所では、整理員もウォーカーを事故から守るため出来るだけ道路の端におしやり自由なウォークを制限せざるを得ない。
 地域にとって年に一度のイベントであり、安全確保のためにウォーカーに厳しい制限を強いることなく、脇を行き交う車の速度や、車線規制などウォーカーに配慮した交通規制など出来ないものかと思うこともある。また、それが難しいのであれば、ウォークコースをそのような生活道路を避けて設定するなどの工夫が必要ではないだろうか。また、昨年や1昨年などの雨天時のコースに見られたように、コース上に水たまりや激しいぬかるみが出来るような状況も改善されたら良いと思う。
 小さな子供たちから高齢者まで皆さんが比企を楽しみながら楽しく安全に歩けるウォーキングイベントに発展するよう地域の一員として祈念したい。
 
1.  11月4日 和紙の里・武蔵嵐山ルート
 今日は快晴、さわやかな青空が東松山市内に広がる。朝から寒い。駅からの大通りを人々が 急ぎ足で市役所脇の中央会場に向かう。会場では、受付を済ませ参加資料を受け取り出発準備 をする。8時30分ちょうど出発ゲートを出る。中学生ボランティアの黄色いかけ声が後押しをする。 しばらくは町中のコースを森林公園駅に向かう。周りは幼稚園の子たちや中学生、高校生が多い。 20Kmコースはいつも参加が多いコースで、後の記録では2650名ほどだった。会場出発は7時 30分から8時30分までの時間帯、30km参加者も同時出発。やがてコースは森林公園駅を過ぎ、 都幾川の支流市野川沿いの歩きやすい草道に出る。後ろに続くウォーカーは陽気なオランダか らの参加者の一団、オランダからの参加者は韓国に続いて多い。歌ったりおしゃべりしながら楽し んでいる。広い草地に設けられた羽尾の休憩所では、甘酒やお茶の接待がある。歩き始めて1時 間、少し疲れた体に甘酒が染みこむ。朝の寒さが和らぎ着込んでいたベストを脱ぎ、本格的に歩 く体制を整える。しばらく市野川に沿って進む。
やがて川岸を離れ、関越自動車道の高架をくぐり嵐山町に入る。ここでは由緒のある鬼鎮神社に立 ち寄る。1182年、鎌倉時代に建立されたと記されたこの神社は、当時畠山重忠が菅谷館を築造した とき、その館の方位除け鬼神社として敬われたという。今でも2月3日には節分祭り(年越し祭り)が 昔のしきたりに従って行われている。
 
 鬼鎮神社を過ぎて、嵐山駅を越して菅谷公園のチェックポイントに急ぐ。ほぼ10km過ぎである。 国道を渡り、嵐山史跡の博物館に到着。昨年まではここがチェックポイントだった。時間的にお昼の 弁当を開くに良い時間と、芝生庭園があるのでいつも賑わっていたが、今は広場は駐車場に変わり、 芝生広場も今日は人は少ない。ここはコースを少し外れると畠山重忠の建てた菅谷館跡がある。 今も昔の面影が季節に染まった築館跡の土塁に見ることが出来る。休憩は取らないで次のポイント 丸木美術館に急ぐ。ここは都幾川を見下ろす左岸の高台にあり、丸木夫妻の描いた有名な「原爆の 図」をはじめ、悲惨な戦争をテーマとした絵画を常設展示している。この美術館は正式には、「公益財団法人原爆の図丸木美術館」と呼ばれる。ちょうど12時過ぎなので昼食をとるため、館の裏手に回る。ちょうど4人掛けのテーブルがあいていたので、先客の間に座る。「ボランティア通訳」のゼッケ ンを付けたお嬢さん。話を聞く。コース上の通訳と、中央会場での通訳で30名ほどが対応していると いう。お昼休みのここでは、ドイツ、韓国のウォーカーが賑やかだった。
 1昨年は雨の強い日でしたが、ここからの帰路は泥濘の中をどろまみれになりながら歩いた思い 出がある。今日はさわやかな秋色の木立の間を中央会場に急ぐ。
1日目の朝の中央会場、集まった 参加者は次々と出発ゲートを出て 行く
出発ゲートでは中学生たちが 見送っている
会場から出発したウォーカー 幼稚園、保育園の子たちも 元気がいい
羽尾地区の市野川右岸、まもなく 休憩所、要所々にこのようなコース 表示がある。
鬼鎮神社 おおきな石碑に石の 鳥居が出迎える。
鬼鎮神社の社殿 正面の神額 には赤鬼青鬼の図柄が刻まれ ている。
菅谷公園のチェックポイント
県立嵐山史跡の博物館を左に 見て菅谷館の広大な公園の中 を進む
丸木美術館を過ぎて林間の 農道を進む
帰着した中央会場
 
2. 11月5日 吉見百穴・森林公園コース
 今日は2日目、土曜日 高坂駅からの電車は休日ダイヤなので少し早く家を出る。8時前の東松山駅は ウォーキング参加者であふれかえっている。会場まで7分くらい。会場は土曜日とあって受付は混雑している。今日は早めにスタート。会場から東に1Kmほど進むと市野川を挟んで対岸は吉見町である。
 ここには吉見百穴と呼ばれる6~7世紀頃古墳時代に作られたと言われる横穴式の古代のお墓が 見られる。ウォークコースから見ることの出来る玄室は20数個が数えられ、独特な景観を持っている。 さて、コースは百穴を右に見て市野川の左岸堤防道路を北上し、天神橋から岩鼻運動公園を経て野田 ぼたん園のチェックポイントを目指す。コースには昨日同様保育園児たちが元気よく前になり後になり ながら元気に歩く。様々な年代の人たちが同じ目的地を目指して一緒に歩いて行く姿を見るに、なんて すごいスポーツなのかとつくづく感じる。小さな子たちも自分のリュックを背負い、保育士さんに手を引 かれる子もいるけど、彼らに無事歩き終わったときの気持ちを聞いてみたくなる。こんな姿を見ると足 が痛いなんて言っていられない。
 やがて野田ぼたん園が見えてきた。5月のシーズンには園内の数千本の牡丹が咲き誇り観光客で 賑わう。このときは東松山駅から専用のバスも運行する。カードにチェックを入れていただき、気温も 上がってきたので身軽な服装に替える。ここから東松山カントリークラブゴルフ場を左に見て秋爛漫の フィールドウォークを楽しむ。ゴルフ場を急勾配の下り道で抜け平坦な開けた場所に出る。ここには右に「青い鳥福祉会 あかつき園」を見る。以前はここにウォーカー休憩所が設けられ、つきたてのお餅 や、豚汁、園で作られた物品の即売などがあり、楽しみだったが昨年から中止になった。広かった庭も 今は建物が占領している。ここを過ぎアップダウンの細道をしばらく歩き森林公園に続く平地に出る。 あと国営武蔵丘陵森林公園中央口まで3Kmほどで到着。ちょうどお昼時になる。この公園はいつも はシルバー料金210円を払って季節ごとに訪れるのだが、今日は無料。春、夏、秋といつ訪れても この自然が心をいやしてくれる。お昼は芝生が広々と広がる丘の上の展望レストラン脇の芝生で。 ここは中央口から南口へのウォークコースから少し離れているのでのんびりと休憩できる。40分程 休憩し、南口に向かう。
 南口から中央会場までの帰路も今年はコースが変更になった。森林公園駅の脇を通る遊歩道の途中 から市野川の支流に当たる滑川の右岸堤防に出る。車の多い県道脇を歩かなくていいので空気もよ い。昨年までは森林公園駅を過ぎて市内に入るのだが、細い生活道路を歩くため車が通るたびに道 路端に追いやられ、非常に歩きづらかったが今年は解消された。帰着した中央会場は今日も賑わって いた。
朝の中央会場、参加者は三々五々 出発ゲートに向かいスタートしていく
今年のコースは上沼公園脇を通る。 朝の上沼のたたずまい。
吉見百穴。スタートして30分足らず で到着。砂岩の丘の肌には古代の お墓の横穴が一面に見える。
市野川左岸の堤防道路の ウォーカー
保育士さんに連れられて元気に歩く 保育園児たち。賑やかに歩いて行く。
市野川左岸の堤防道路の ウォーカー
野田 ぼたん園のチェックポイントを 過ぎ東松山CC脇の山道を進む。
お昼休みの予定の国営武蔵丘陵 森林公園へあと3Kmあたりの田園 風景の中、遊歩道が整備されている。
国営武蔵丘陵森林公園中央口 に到着
公園内の散策路 中央口から南口へ
公園南口からの帰路 従来南口から4車線の 県道脇の遊歩道を中央 会場へ向かったのだが、 今年は途中から滑川右 岸に出て広い水田脇を 通るコースになったよう だ。排気ガスがないの でさわやかだ。 取り入れが終わった水 田あとには雑草が。
市内では会場から駅に向かう 大通りで歓迎の「よさこい踊り」 イベントが催されていた。
 
3.11月6日 都幾川・千年谷公園コース
 3日目、今日はイベント最終日、コースも高坂丘陵の自分の家のそばを通るので、毎回中央会場まで 歩かないで途中リタイヤしようという誘惑が芽生える。それを押さえつけて会場までの7kmを歩く決意 を新たにする。 
今朝も快晴、今年は天候に恵まれた。今日は8時過ぎに中央会場を出発する。日曜日とあって1日だけ の参加者も多い。20Kコースは手頃とあって参加者も多く、長い人の列が町の中に続く。今日のコース は唐子中央公園を通り都幾川を渡り、神戸に入りそこからすべてのコースで一番のタフな急坂をもつ 高本峠を抜け巖殿観音がある岩殿丘陵に入っていく。昨年までは、唐子中央公園から市の浄水場 の脇を抜け、都幾川左岸の広い草地を横切る。川岸を少し上流に篠竹林を抜けたところに位置する 沈下橋、稲荷橋を渡って神戸に入った。このような晴れの日は周囲でススキが手招くさわやかなコース だが、一度雨が降るととんでもない泥濘に変わった。
今年はその上流に位置する神戸橋を渡る。岩殿丘陵地を背負った神戸は昔から都幾川が形成した 肥沃な耕作地をもたらし、今でもこの地区では耕作放棄地が少なく晩秋の田園風景が広がる。又、 丘陵地の上の丘には3つのゴルフ場が連なっている。
 さて、コースはこの小高い丘陵地が作る陰の中を東に進み、高本地区から標高112mの高本山の 急坂を高本峠に向けて登る。急激に高度を上げるので短い距離ながら息が切れる。登り切った峠の 平坦な場所には障害者のための社会福祉施設「愛弘園」があり、このあたりの地形はちょっとした 高原風景で今日もさわやかな陽光が降り注いでいる。
 ここから坂東33番札所のうち第10番札所「巖殿山正法寺」の巖殿観音までは20分ほどで到着。 昔の門前町の風情を残す岩殿地区の石畳を上り、急な石段を100段近く登ると観音様をまつる本堂 が現れる。開山から1300年と言われる古びたお堂のそばには樹齢700年と言われる大銀杏があ るがまだ色づきも少ない。ここから少し歩くと物見山に出る。春には一面にツツジが咲き誇る公園で、 このコースのチェックポイントはこの中にある平和資料館の駐車場。このあたりはなだらかな岩殿丘陵 地でゴルフ場がそこここにある。ゴルフ場の取り付け道路を2kmほど歩くと東京電機大学キャンバス。 折から学園祭の最中。地域の仲間が協賛出店している屋台でもつ煮込みを振る舞われ、暖かくなった 体を奮い立たせお昼が待っている千年谷公園に急ぐ。
 
 高坂丘陵地区の千年谷公園では例年豚汁サービスが行われる。すでに広い芝生にはウォーカーが 豚汁を前にお昼を開いている。しばらく休憩し、地区内の遊歩道を経て高坂駅に続く大通りに出る。 高坂駅からの1kmほどの広い歩道には彫刻家高田博厚氏制作の32体のブロンズ像が設置されてい る。その像に見守られウォーカーは中央広場を目指して歩いて行く。高坂駅前には、今回のノーベル 賞を受賞された梶田先生の記念モニュメントが設置されていた。帰路、国道407号下野本の交差点 から左に農業用水路に沿って、たくさんの案山子が展示され案山子祭りが行われていた。時流を反映 した案山子の展示が目立つ。東松山駅から会場までの大通りコースは、市内の自治会からのパレード 参加ののぼり旗で埋められ、イベント終了を盛り 上げていた。
到着した中央会場は参加者で埋め 尽くされ、全国から地域PRの屋台などから仕入れ た飲み物などをテーブルに並べて賑やかに楽し んでいる。わたしも待ち合わせた丘陵の仲間を 探し、なじみの店のテントを見つけて冷たい ビールで完歩の乾杯をしよう。
 
本日発表されたウォーク 参加者数。3日目の集計 はまだ終わっていない。
最終日の朝8時頃の出発会場
出発して途中のコースに当たる ボッシュの工場内ではウォーカー にドリンクをサービス。この工場 では毎年ウォーカーを支援して いる。
小さなウォーカーを連れたママ。 大きなリュックを背負って元気に 歩いて行く。この子は昨日も参加 していた。 ガンバッテ歩いてね。
唐子中央公園への畑路
唐子中央公園から 都幾川を神戸大橋 で渡り神戸に入り 収穫の終わった水田 脇を歩く。
高本山の急坂を峠に向かって歩く。 かなりしんどい。
かつては巖殿観音の門前町として 賑わった岩殿集落を抜ける。 道脇の住宅の表札は、往時の屋号 を表記し掲げている。 突き当たりが観音様への登り石段。
登りの石段はかなり摩耗している。 ここも息が切れる。
登り切ると狭い平地に出る。ここに1300年前 に開山した坂東第10番札所巖殿観音様のお堂 がある。本堂の裏手や、崖の上には石仏群が 置かれている。 本堂の左にはこの観音堂の象徴で大銀杏が あるが、今日はまだ色づきには早い。
巖殿観音から東に300mほどで このあたりで最も標高の高い物見山 に出る。標高135mほど。この辺り 一帯は物見山公園として整備され ている。ツツジが植えられ春には一 面のツツジが楽しめる。東に向けた 眺望も良い。 この物見山周辺には子供動物自然 公園や、近くの市民の森の奥には JAXA地球観測センター等がある。

物見山には県立平和資料館が 開設されている。戦争を振り返り 平和を追求する展示を行ってい る。入場料無料。 ここの駐車場にはこのコースの チェックポイントが設けられ、 近くの中学生ボランティアが チェックしてくれる。

 

ここから1.5Kmで東京電機大学 に到着。学園祭のまっただ中。 学生たちのバザールを見物、また 丘陵の仲間たちが協賛出店している テントではもつ煮込みを販売。
東京電機大学から1Kmほどで 高坂丘陵地区に入る。ここの千 年谷公園では毎年「豚汁」サービ スを行っている。
千年谷公園での「豚汁」を 食べながらランチタイム。
千年谷公園をあとに地区内の遊歩道を 高坂駅に向かってスタートする。
丘陵から高坂駅に向かう大通りの 並木はカエデ。昨年より色づきが遅 いが、すでに秋の装いになってきた。
高坂駅前に10月に設置された地元出身の 梶田先生の「ノーベル賞受賞記念モニュメント」。
高坂駅前の歩道脇には高田博厚さん の制作した32体のブロンズ像が置か れている。
高坂駅の東都幾川右岸沿いに整備 された公園脇を国道407号に向かう。
野本地区の用水路脇の案山子コンテ スト会場
帰着した中央会場。向こうを地域の 自治体のパレードが入場していく。
今年のウォーキングの結果。3日間完歩3年連続でバッジもゲット