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白磁香炉は中国明朝時代の徳化窯製。香炉台は裏側を見せてもらうと「仁和寺」と朱書されており、室町時代のものが伝わって来ているとのこと。歴史の長さと、遠く中国まで広がる交易に想いを馳せることができる。
天目茶碗 中国南宋時代 建窯
手にとって茶人でも無いのに見せていただいた。思った以上に重い。有名な窯変ではないが、茶を飲むとき中が漆黒なので眼前に抹茶の緑とのコントラストの宇宙が広がりそう。
法隆寺伝来のもので奈良時代とのこと。仏教伝来の頃のすごいお宝だ。内蔵するお経は紙が風化しており壊れる危険からもう取り出せないとのことで、相輪を外して見せてもらった。びっしり巻いた紙が入っている。
副住職さんから小一時間、一品ずつ説明を受け、手にとったりして見せていただいた。ここの掲載した以外にも由緒ある品々を見せていただき、また素人ごときが日本刀の刃紋を愛で、それぞれの違いなど鑑賞するという贅沢な機会をいただいた。